Zoonosis 〜第2章 動物の輸出入〜

第2章では動物を海外に輸送するときの検疫などについて書きます.

 

海外に犬や猫を連れて行くときに必要なこと...

①渡航先の国に入国するための条件を確認する.

例)事前許可の取得,マイクロチップの装着,狂犬病予防接種,外部寄生虫,内部寄生虫の駆除薬投与,血清検査,滞在期間...など

②入国条件に従った検査,処置を動物病院などで行う(証明書などの発行)

③出国の7日以上前までに動物検疫所に輸出検査申請書を提出する.

④動物検疫所で輸出検査を受け,発行された輸出検疫証明書を受け取る.

 

海外から犬や猫を連れてくるときに必要なこと...

①到着予定港・空港を管轄する動物検疫所に日本到着40日以上前までに届け出る.

②届出後に動物検疫所から交付される届出受理書を受け取り,現地出発時に持ってくる.

③輸入時に必要な検査や書類などを準備する.(指定地域と指定地域外で異なる)

<指定地域>

・マイクロチップによる個体識別がされている.

過去180日間または生まれてからずっと指定地域で飼われていた,または日本から輸出後は指定地域だけで飼われていた.

・当該地域に2年間狂犬病の発生がなかった.

・出発直前の検査で狂犬病(犬の場合はレプトスピラ症も)にかかっていない,またはかかっている疑いがない.

<指定地域外>

・マイクロチップによる個体識別がされている.

・マイクロチップを装着後,狂犬病不活化ワクチンまたは遺伝子組み替え型ワクチンを30日以上の間隔を空け,2回以上接種している.

・2回目の接種後,狂犬病の抗体検査を行い,血清中和抗体価が0.5IU/ml以上である.

・日本到着までに抗体検査のための採血日から180日以上(2年以内)経過している.

・出発直前の検査で狂犬病(犬の場合はレプトスピラ症も)にかかっていない,またはかかっている疑いがない.

④輸出国政府機関の検査証明書を取得する.

⑤日本到着時に輸入検査を受け,輸入検疫証明書を受け取る.(条件が不足した場合,係留期間が設けられる(最長180日))

※指定地域とは...

農林水産大臣が指定している狂犬病の清浄国・地域で2013年現在,6地域が指定されている.(アイスランド,オーストラリア,ニュージーランド,ハワイ,グアム,フィジー諸島)

 

 

犬猫以外の動物を輸入するときに必要なこと..

感染症法に基づき,動物の輸入届出制度を厚生労働省が設けている.

対象動物・・・陸生の哺乳類と鳥類

 

輸入禁止動物...

感染症を人に感染させる恐れが高い動物は輸入が禁止されている.

・イタチアナグマ,タヌキ,ハクビシン ← SARS(重症急性呼吸器症候群)

・コウモリ ← 狂犬病,ニパウイルス,リッサウイルス感染症

サル ← エボラ出血熱,マールブルグ病

・プレーリードッグ ← ペスト 

・ヤワゲネズミ ← ラッサ熱

※犬,猫,うさぎ,馬などの検疫動物は輸入禁止動物よりも規制が弱い.ハムスター,文鳥,フェレットなどの届出動物はさらに規制が弱い.


輸入手続きの流れ...

①日本到着時に届出書と衛生証明書を厚生労働省に提出

②提出書類の審査

③届出の受理,受理証の交付→輸入許可

④通関

⑤国内流通

 

 

→ Zoonosis -人獣共通感染症- 第3章

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